
エルメスの主要バッグモデルの特徴とトラブル対策

エルメスの主要バッグモデルの特徴とトラブル対策
エルメスのバッグは、デザインの美しさと職人技が融合した逸品ですが、各モデルにはそれぞれ特有の特徴や、使い続けることで発生しやすいトラブルがあります。本記事では、バーキン、ケリー、コンスタンス、ボリード、ピコタン、リンディといった代表的なバッグモデルの特徴や起こりやすい問題、それに対する適切なメンテナンス方法を詳しくご紹介します。
👜 バーキン(Birkin)

特徴
フラップとベルトで開閉する大容量のハンドバッグ
トゴやトリヨンクレマンスなどの柔らかいレザーが主流
サイズは25、30、35、40cmと豊富
高級感がありながら実用性も高い
起こりやすいトラブルと対策
- 角スレ(コーナーの摩耗) → 床に直置きせず、テーブルや布の上に置く。すでにスレがある場合は補色補修が有効。
- 型崩れ(フォルムの歪み) → 適切な量の荷物を入れ、中に詰め物をして保管する。
- 金具の傷・メッキ剥げ → 使用後に柔らかい布で拭き、保護シールは長期間貼りっぱなしにしない。
- 持ち手の黒ずみ・ひび割れ → ツイリーを巻く、定期的にクリーナーで汚れを拭き取る。
🎀ケリー(Kelly)

特徴
端正な台形フォルムのエレガントなハンドバッグ
外縫い(Sellier)と内縫い(Retourne)の2種類の仕様がある
サイズは25、28、32、35cmが主流
ショルダーストラップ付きで2WAY使用可能
起こりやすいトラブルと対策
- 角スレ・縁の傷み → 角に負担をかけないよう丁寧に扱い、補色ケアをこまめに行う。
- 型崩れ・変形 → 内縫いタイプは特に柔らかく、バッグインバッグや詰め物を利用する。
- 金具の緩み・傷 → 開閉時はゆっくり行い、緩みを感じたら早めに修理依頼。
- 持ち手の劣化・黒ずみ → 汚れ防止のためにツイリーを巻き、革用クリーナーで定期ケア。
🔠 コンスタンス(Constance)

特徴
H字型のバックルが特徴的なショルダーバッグ
ショルダーストラップは長さ調整可能
サイズは18、24cmが主流
エレガントながらカジュアルにも使える
起こりやすいトラブルと対策
- 金具(Hバックル)の傷・くすみ → 開閉時に丁寧に扱い、保護シールは適度に剥がす。
- フラップ裏の擦れ傷 → 爪を立てずに開閉し、保護フィルムを貼る方法もあり。
- コーナーや縁の擦れ → 角に負担がかからないよう持ち運びに注意。
- 色移り(汚れの付着) → 明るい色のバッグは、濃色の衣類との摩擦を避ける。
👜 ボリード(Bolide)

特徴
世界初のファスナー付きバッグ
丸みを帯びたデザインでカジュアルな印象
サイズは27、31、45cmが主流
取り外し可能なショルダーストラップ付き
起こりやすいトラブルと対策
- 角スレ・底の傷 → 底鋲があるが、布の上に置く習慣をつける。
- 持ち手の変色・汚れ → クリーナーで拭き取り、汚れが目立つ場合は補修。
- ファスナーの不具合 → 滑りが悪くなったらロウを塗る、布を噛まないように注意。
- 型崩れ・たわみ → バッグインバッグや詰め物を活用し、収納時も形を整える。
👜 ピコタン(Picotin)

特徴
シンプルなバケツ型トートバッグ
開閉はベルトと南京錠のみ
サイズは18、22、26cmが主流
内布なしのミニマルなデザイン
起こりやすいトラブルと対策
- 型崩れ・変形 → 保管時は詰め物をし、定期的に形を整える。
- 持ち手の汚れ・伸び → 汚れ防止にハンドルカバーを活用。
- 底の角スレ → 直置きを避け、柔らかい布の上で使用。
👜 リンディ(Lindy)

特徴
フロントターンロック&ファスナー開閉
横長のユニークなフォルムのハンドバッグ
ダブルハンドルで手持ち・肩掛け両用
サイズは26、30、34cmが主流
起こりやすいトラブルと対策
- 型崩れ・たるみ → バッグピローやインナーを入れて形を保持。
- ハンドル・ストラップの劣化 → 持ち上げる際は両手で持ち、負担を均等に。
- レザーのシワ・クセ → 長時間同じ状態で置かず、時々バッグの形を調整。
- 金具の傷・くすみ → 定期的にクロスで拭き取り、錆やくすみを防ぐ。
エルメスのバッグは、それぞれのデザインや素材に合わせた適切なケアが重要です。角スレや型崩れ、金具のくすみなど、日々の扱い方で防げるトラブルも多く、適切なメンテナンスを施せば長く美しく使うことができます。
エルメスのバッグの修理・メンテナンスを検討している方は、ぜひドクターレザープロワークスまでご相談ください。あなたの大切なバッグを最高の状態で蘇らせます!
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